毎週水曜日の更新
こんにちはタンタンです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「そば前」という言葉。
蕎麦を待つまでの間にちょっと一杯という感じで始まったものですが、
本来「蕎麦と酒」は料理で言うところの「出会い物」、お互いの良さを引き立てる相性の良い組み合わせです。
蕎麦は茹でて時間をおかずに食べるものですから、時間をかけて飲む酒の肴としては不向きです。
そんな事から「そば前」という時間、間、領域が生まれたようです。
決まりがあるわけではありません、蕎麦が出されるまでのひと時を楽しむ酒を「そば前」と。
おつまみも簡単なもので、本来江戸前の蕎麦屋さんでのつまみと言えば「かまぼこ」「だし巻き卵」
「焼きみそ」などがありました。
奈川では、赤かぶや野沢菜、季節の山の物。これからの時期は蕗みそや花ワサビ、ワラビなどでしょうか。
蕎麦を待つ間のひと時は、お酒を飲まなくても蕎麦好きには楽しみな幸せな時ではないでしょうか。
さて、そば処奈川の春はちょっと遅いです。5月に近づくにつれ一斉に花をつける桜や梅・桃の木、山間に点在するこぶしの白い花など。
木々の芽吹きも力強く、山が春を待っていたかのように鮮やかに変わっていきます。
そしてこの時期は、厳しかった山の冬も終わり雪がどんどん融け、木々の芽吹きや草花芽吹き、山菜が顔出す直前の春を待つ時間・間・領域。
とても楽しみな幸せな時と感じています。
【更新頻度】毎週水曜日+伝えたいことがある時