鶏小屋に招かれざる客

幸せな事
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毎週水曜日の更新

こんにちは!

今回の担当はだいじ屋ののえです。

わが家で飼っているニワトリに起きた事件を綴りました。

————–

またしてもやって来た。

招かれざる客。

でも今回のお客さんはいつもと違った。

昼間に騒ぐニワトリ小屋。

様子を見に行く。

鶏小屋をそっとあけると、逃げようと必死に外に出たがる鶏達。

少しの扉の隙間から見ると、首なく横たわる一羽の子を確認。

そして、ギロリと目が合うやつがいた。

あまりの迫力。

目の力。

大きさ。

心臓が一気にドキドキした。

でも、一羽の子が犠牲になっていながら、私の素直な感想は。

かっこいい

だった。

野生のその子に、出会えた喜びが上回った。

本人は、入ったは良いが出られなくて困っていた。

入れないようにしてあるつもりが、意図せず壮大なワナになってしまった。

ニワトリにも、出られないその子にも、ごめん。という気持ち。

屋根のネットを解くと、その子は悠然と大きく出ていった。

小屋に縮こまっている時は、何の生き物かわからなかったけど、小屋の外に出てきて、その色が分かると、絵本に出てくるアイツと同じだ!と、すぐに分かった。

野生の君にこんな間近で出会えるなんて。

奈川の森の懐の深さを思い知った。

さて、残された首なく転がるその子。

生後4ヶ月の若鶏。

薪ストーブのお湯はいつでもたっぷり湧いている。

さぁ、やるか! 

テンにやられた時は、とても食べられる所もなく、ズタズタで、ニワトリも小さすぎたのでやりませんでしたが、今回は、本当にキレイに頭がないだけ。

羽をむしれば、本当にキレイな肉でしかない。

旦那不在で、久しぶりに私に捌くタイミングが巡ってきた。

殺す手間とドキドキがない分、サッサと終わり、大切なニワトリは、美味しそうな肉になる。

生後1年にも満たない子を捌くのは初めてだった。

なんて、柔らかく、捌きやすいのだろう。

卵はいつ産むかな〜と、期待する日々だけど、卵管に卵になり得る物の様子はなく、まだまだ生き残った子達も産まないのだろうと分かった。

寒いし、買ったエサはあげてないし、まぁ、そんなもんかと。

肉の味は、、、

ただ、焼くだけでサッと食べられる柔らかさ。

塩コショウだけで、ノーストレスな臭みゼロ!

脂も少なく、サッパリ。

美味しい肉でした。

野生のアイツ。

そりゃあ、この肉食べたかったよな。

卵を取るために飼っていたニワトリを殺される悔しさ、悲しさから一変。

今は、アイツと同じ肉を食う者。

今日も私達は生かされている。

ニワトリも、野生のアイツも、

ありがとう。

ごちそうさまでした。

、、、でも、もう来ないで!

今度は森の中で出逢いたい。

【更新頻度】毎週水曜日+伝えたいことがあるとき