毎週水曜日の更新
はじめまして。あっこです。
声を掛けて頂き初投稿です。
自分を振り返る意味でもこうして文字にするのは良い事だなと思い、参加させて頂きます。
よろしくお願い致します。
奈川生まれの53歳です。中、高、短大、社会人、奈川と松本旧市内で暮らしてます。
53年の人生の中、いろんな思いの中に私の奈川はあります。
素敵なことも、そうでもない事も奈川でいっぱいあったけれど、今こうして穏やかな気持ちで暮らしているという事は、私にとって良い場所である事は間違いないのだと感じてます。
初投稿は、コロナ禍で見つけたもの、「私のパン屋計画」について書きます。
奈川で暮らす私が自然にたどり着いたステージであり、幸せなんだろうと感じてます。
コロナ禍の最初の頃、世の中は変わるなあと感じました。
日常のお買い物も気を付けて必要最小限、人との接触はできるだけ避けた方が良い等々。
それまでは、目的があってもなくても、買っても買わなくても、遠くでも近くでも、人の暮らしの中に動く事への制限が無かった。
動く事に責任もって生きてかないといけないんだなあと衝撃。コロナ禍が終わっても何か次にやってくるだろうという想像も容易にできる。
だからといって暗くならず、新しい生活の仕方を見つけて、楽しい暮らしを見つけようと世の中がみんな考えているとき、私も考えました。
①すぐ近くにあって安心安全に手に入れることができる
②安心安全な食品
③おいしいもの
これからの世の中、これらを満たす食べ物が必要と思いました。
特に①。ネットで何でも手に入るけど、だからこそすぐそばにあるものがどれだけ素敵な事か気がついた。
動いて求めに行かなくても、おいしいものがすぐそばにある喜び。
私は建設、不動産関係の仕事をしてます。
前は製材所もやってました。それらは亡き父が作った会社です。
製材所は止めたのでその材料が工場に保管されてます。
製材所の話は折に触れ書きたいなと思いますが、父が苦労して立ち上げた製材所です。
そんな思いのある木材たちを、どう片付けようかとずっと考えていました。
いつかゴミとして処分しないといけない、と。
コロナ禍の折、”おいしいものがすぐそばにある喜び”の幸せ度の高さに気が付き、製材所の材料を見つめながらこんな思いに至りました。去年のお盆の朝でした。
製材所の木材を燃料にして石窯のパン屋をやろう、と。
父の思いある木たち。建物を建てる材料にはならなかったけど、安心安全でおいしくて、すぐそばにある喜びを作る食べ物の命になるならば、しかも父が生まれ愛した奈川の地でそれをやるならば、父、母、私たち家族、みなストンと心に納得できる着地点だと思いました。
「製材所のパン屋」
安心安全でおいしくて、すぐそばにある喜びを作るパン屋。
持続可能な商売の仕組み、再生可能エネルギーの活用、酸素を作る為の山の手入れ、働き方の工夫、人と人がつながる場所であることなど、いろんなテーマを盛り込んで、奈川だからこそできるというパン屋を作ろうと考えてます。
父は幼いころから親の下駄づくりの仕事を手伝うことから始まり、林業に生きてきた人でした。
製材所のある場所から西を見ると父が生まれた神谷という地区の山々が見え、時折その山々と空を見上げ父の事を考えます。
父は奈川の山に生まれ山に帰って行った、とても自然でシンプルな生き方だったと思います。
私のパン屋計画がスタートしたのも父と同じ、なるべくしてなったような気がしています。
とても自然に。 製材所のパン屋とパンたちが、奈川の景色の一部になれるといいなと思ってます。
【更新頻度】毎週水曜日+伝えたいことがある時